報連相が苦手な人が心掛けたいこと

報連相がどうしても苦手な人は、ひいてはコミュニケーションが苦手な人でもあるといえます。とはいえ、しておくべき相談を遠慮や気兼ねで伝えられなかった結果、抱えていた問題がどうしようもないほど膨れ上がってしまうケースもあるため注意が必要です。「自分一人でどうにかできる」と自信満々な人も、その慢心が大きなトラブルにつながってしまうことは往々にしてあります。特に人の命を預かる医療現場においては、こうした遠慮や慢心は捨てるべきものです。

報連相は平たく言えば「情報共有」であり、それ以上でも以下でもありません。「これは言わなくていいか」「これは自分で解決しよう」と勝手に判断せず、些細な問題や引っ掛かりであっても、特に新人のうちは全て報連相しておきましょう。経験を積んでいくことで、それが不要な情報か必要な情報かの判断はついていきます。

また、どうしても業務中の先輩に声をかけづらい人におすすめなのが「クッション言葉」です。「お忙しいところすみません、少しお時間いただいても大丈夫ですか?」「報告したいことがあるのですが、5分ほど聞いていただけないでしょうか」など、相手を労わりつつ「どれほど時間が欲しいのか」を相手に伝える手法です。この時、なるべく時間は短く、具体的に伝えられるとベストです。伝えた以上の時間はかけるべきではありません。時間を区切られることで、先輩看護師自身も相談・報告を受けられるかどうかの判断がしやすくなります。